佐渡金山、世界文化遺産に登録決定
国連教育科学文化機関(UNESCO)の世界遺産委員会は、「佐渡島(さど)の金山」を世界文化遺産に登録することを決定した。
韓国が当初反対していたが、条件付きで同意した経緯がある。
佐渡の金山の歴史や重要性、日本政府と韓国の立場などが明らかにされている。
【AFP=時事】インド・ニューデリーで開催中の国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)の世界遺産委員会は27日、「佐渡島(さど)の金山」を世界文化遺産に登録することを決定した。
登録をめぐっては、韓国が当初、同地では第2次世界大戦(World War II)中に朝鮮半島(Korean Peninsula)出身者が労働を強制されたとして反対していたが、同意に転じた。
佐渡の金山は12世紀にはすでに採掘が行われていたとされる。生産は第2次大戦後まで続けられた。
日本政府は、欧州の鉱山が機械化に移行する中でも手工業で採掘されていた点などを前面に出し、登録を目指していた。
韓国外務省は、「日本が佐渡金山における『歴史全体』を反映させ、そのために積極的な行動を起こす」ことなどを条件に登録に同意したとしている。【翻訳編集】 AFPBB News