パリ五輪の競技場は名所ずらり…ナポレオン眠る建物、ヴェルサイユ宮殿、エッフェル塔

AI要約

パリで100年ぶりに開催される夏季オリンピックの概要を紹介。

競技会場は世界有数の観光名所や歴史的建造物が集まり、パリ観光と競技を楽しめる。

エッフェル塔や他の名所が会場として使用され、歴史の中でスポーツが繰り広げられる。

パリ五輪の競技場は名所ずらり…ナポレオン眠る建物、ヴェルサイユ宮殿、エッフェル塔

フランス・パリで100年ぶり3度目の夏季オリンピック開催を迎えている。大会の競技会場は、市内や近郊にある世界有数の観光名所や歴史的建造物がずらりと並ぶ。エッフェル塔、ヴェルサイユ宮殿、コンコルド広場などはユネスコの世界遺産に指定され、パリ観光では欠かせない場所。フランスの英雄ナポレオンが眠る場所として有名なアンバリッド、1900年がパリ万国博覧会が行われたグラン・パレ、1927年に設立され、テニス全仏オープンの会場としても知られるローランギャロスなど、会場をめぐればフランスの歴史にも触れることができる。(ジャーナリスト・佐々木正明)

まずは、数字で見る2024パリオリンピック・パラリンピックを紹介したい。

オリンピックは7月26日~8月11日の17日間、パラリンピックは8月28日から9月8日までの12日間開催される。

オリンピックは32競技329種目の試合が41会場で行われ、各国・地域から206代表団の約1万人のアスリートが参加する。パラリンピックは22競技549種目でメダル争いが行われ、175カ国・地域の約4400人がフランスに集結する。

26日の開会式は、セーヌ川沿いで夏季オリンピック史上初めて屋外で式典が開催。サッカーはフランス主要都市で行われ、太平洋ポリネシアの仏領タヒチは、サーフィンの競技会場になった。地中海沿いの港町マルセイユでもセーリングが行われる。

パリ市内や近郊の競技会場は、パリを訪問するなら欠かせない観光スポットばかりだ。

1889年開業、高さ330メートルのエッフェル塔には、近代オリンピックの創設者となった、地元出身のピエール・ド・クーベルタン男爵が考案した巨大オリンピックマークが掲げられている。

1924年大会の2度目のパリオリンピックを見届け、1937年に逝去したクーベルタン男爵が21世紀の3度目の大会でまさかエッフェル塔が会場になっているとは、予想だにしなかったに違いない。周辺では大会期間中、さまざまな関連イベントが行われ、事実上のパリ大会のメーン会場となりそうだ。

塔の前で行われるのは、1996年アトランタ大会から正式競技となったビーチバレーだ。特設スタジアムで現地時間の7月27日から最終日の8月10日まで行われ、終盤になれば夜開催の試合もある。ライトアップされたパリの名物が勝利のアスリートを祝福するだろう。

エッフェル塔はパラリンピックで、日本代表チームのメダル獲得が期待されるブラインドサッカー(5人制サッカー)の会場となる。