台風3号が雨期のフィリピンに大雨 冠水など甚大な被害…マニラ沖ではタンカー転覆で燃料油が流出
フィリピンに大雨をもたらした台風3号。フィリピンは雨季であり、台風による雨雲活発化。首都マニラも冠水、甚大な被害。
斜面を猛スピードで流れ下る水、人とバイクが流されるが、助け出される。増水した川では船が押し流され橋と衝突。
家のそばまで来た水にぼうぜんとする住民、街に流れ込んだ水は人の肩ほどまで達していた。マニラ沖のタンカー転覆で死者も。フィリピン当局によると34人死亡。
フィリピンに大雨をもたらした台風3号。
フィリピンは今、雨季にあたっていて、台風は上陸こそしなかったものの、雨雲を活発化させた。
首都マニラも冠水し、甚大な被害が出ている。
斜面を猛スピードで流れ下る水。
人とバイクが流されていく。
男性らは平らになったところで、なんとか立ち上がり、周りの手も借りながら助け出された。
雨によって増水した川。
濁流が船を押し流し、橋と衝突する事故も起きている。
流されてきた何隻もの船が、橋で詰まってひしめき合い、重機を乗せた船は沈没してしまった。
流されてきた船の一部には、人影も確認できる。
川の氾濫により、家のそばまで来た水を、住民はぼうぜんと眺めることしかできない。
街に流れ込んだ水は、救助にあたる人の肩ほどの高さまで達していた。
避難した人:
家にはまだ私の妻、いとこ、親戚が取り残されています。水が2階まで達していて、あごの下まで来ているので、家族を救出してもらいたいです。
被害が出たのは、市街地だけではない。
マニラ沖では、タンカーが転覆し、乗組員17人のうち1人が死亡した。
転覆により、工業用の燃料油140万リットルの一部が流出し、フィリピン史上最悪の流出事故になるおそれがある。
タンカーは、強風や高波の影響を受けた可能性があるが、当時、暴風警報は出ておらず、原因は調査中だという。
フィリピン当局によると、今回の大雨で34人が死亡したという。
（「イット!」7月26日放送より）
