中国・日本人母子刺傷 犠牲の女性を「勇士」と顕彰 中国共産党
AI要約
中国・江蘇省蘇州市で日本人学校のスクールバスが刃物を持った男に襲撃された事件で、中国共産党が亡くなった中国人女性の胡友平さんを「勇士」として顕彰することを発表。
胡友平さんは事件現場で日本人母子をかばい、犠牲になった。中国共産党が2022年から実施している顕彰制度で選ばれた48人の一人。
事件は蘇州市内のバス停で発生し、胡友平さんは男の襲撃を阻止しようとして刺され、2日後に死亡。
中国・江蘇省蘇州市で日本人学校のスクールバスが刃物を持った男に襲撃された事件で、中国共産党は26日、日本人母子らをかばって亡くなった中国人女性の胡友平さん（54）を「勇士」として顕彰すると発表した。国営中央テレビが伝えた。
顕彰制度は中国共産党中央政法委員会が2022年9月から実施。胡さんは24年4～6月期に顕彰された48人の一人として選ばれた。顕彰理由について「危機に際して、勇気を持って前に出て、自らを犠牲にして人々を救った」とたたえた。中国メディアも「胡さんの事案に関するインターネットの閲覧数は延べ13億回を超えた」などと報じた。
事件は6月24日夕に蘇州市内のバス停で発生。刃物を持った男が日本人学校のスクールバスを襲撃し、近くにいた日本人母子が負傷した。バスの案内係だった胡さんは男の襲撃を阻止しようとして刺され、病院に搬送されたが、2日後に死亡した。
事件について、中国側は「偶発的」と説明するが、男の詳しい犯行動機などはいまだに明らかにされていない。【北京・岡崎英遠】
