サバイバル番組で絶滅危惧種の鳥食べる ニュージーランド当局が警告

AI要約

米国のサバイバル番組がニュージーランドで行われ、絶滅危惧種であるニュージーランドクイナを食べた参加者に警告が出された。

番組は食料を調達しながら長距離を走破する内容で、撮影地域は保護種の生息地と重なっていた。

1人の参加者がクイナを殺して食べたことが判明し、番組プロデューサーが現地当局に通報して警告を受けた。

サバイバル番組で絶滅危惧種の鳥食べる ニュージーランド当局が警告

 ニュージーランドの山岳地帯などで食料を調達しながら長距離を走破するレースを行う米国のサバイバル番組で、参加者が絶滅危惧種に指定された鳥「ニュージーランドクイナ」(英名ウェカ)を食べたとして、制作者側が現地当局から警告を受けた。米紙ニューヨーク・タイムズなどが報じた。

 番組は米国の放送局USAネットワークが制作。参加者は2人1組でニュージーランドの山岳地帯や森林など160キロメートルを移動し、賞金50万ドルを競う。レース中の食料は与えられず、持参したり隠し場所を探したりし、自ら調達する必要がある。

 報道によれば、撮影地域は保護種の生息地に重なるため、それらを捕って食べないことを条件に撮影許可を受けていた。ところが昨年10月の撮影中、参加者の米国人男性1人が、ニュージーランドクイナ1羽を殺して食べたという。事態を把握した番組プロデューサーが現地当局に通報。調査の結果、書面で警告を受けた。