メキシコ麻薬組織の現リーダーと目される男、米国で拘束 司法省

AI要約

メキシコの麻薬組織「シナロア・カルテル」のリーダーであるイスマエル・サンバダ容疑者が米国で拘束されたことが分かった。

サンバダ容疑者はフェンタニルやヘロインなどを米国に密輸していたとされ、重要な役割を果たしていた。

米司法省によれば、サンバダ容疑者は犯罪行為を主導し、薬物の製造・流通に関与していたとされる。

メキシコ麻薬組織の現リーダーと目される男、米国で拘束 司法省

(CNN) メキシコの麻薬組織「シナロア・カルテル」の共同創設者で現在のリーダーと目されるイスマエル・サンバダ容疑者が米国で拘束されたことが分かった。司法省が明らかにした。

シナロア・カルテルは世界で最も強力な麻薬密輸組織の一つ。フェンタニルやメタンフェタミン、ヘロインといった薬物を米国に密輸しているとされる。

ガーランド米司法長官によると、「エル・チャポ」の通称で知られる「麻薬王」、ホアキン・グスマン受刑者の息子で同じく現在のシナロア・カルテルを率いているとみられるホアキン・グスマン・ロペス容疑者も連邦政府の拘束下にある。

両容疑者は組織の犯罪行為を主導したとして複数の罪状に問われる見通し。それには「致死性のあるフェンタニルの製造及び密輸のネットワーク」に絡む罪が含まれると、ガーランド氏は明らかにした。

司法省によれば、メキシコ史上最も悪名高い麻薬密売人の一人であるサンバダ容疑者は今年2月、フェンタニルを含む薬物の製造と流通を共謀した罪で起訴されてもいた。

具体的には薬物の密輸経路を確保するための人員に加え、競合する勢力に対する誘拐、殺害を行う殺し屋も雇っていたと検察は明らかにしている。