「日本からインスピレーションを受けて開店」した中東初のフクロウカフェがインスタで大炎上

AI要約

1998年に台湾で世界初の猫カフェがオープンし、以降世界中で動物カフェが広まっている。

アブダビのフクロウカフェが炎上し、金銭目的で動物を搾取するとして批判を浴びている。

韓国では動物カフェに対する取り締まりが強化されつつあり、野生動物の展示は禁止されているが、家畜やペットとして扱われる動物は除外されている。

「日本からインスピレーションを受けて開店」した中東初のフクロウカフェがインスタで大炎上

「カネ目当てで動物から搾取するな!」

米「CNN」によると、世界初の猫カフェがオープンしたのは1998年、台湾でのことだ。これが世界的に流行し、いまとなっては猫や犬をはじめ、鳥類、爬虫類など、さまざまな動物と触れ合うことができる店がある。

日本も例外ではない。こうした「動物カフェ」で可愛い動物たちに癒やされる人がいる一方で、狭い空間に閉じ込められて人間に触られる飼育状況に、心を痛める人もいるだろう。

そして英紙「インディペンデント」によると、とある動物カフェがアラブ首長国連邦(UAE)で炎上しているという。

話題になっているのは「中東初のフクロウカフェを自称する、アブダビの『ブーマ・カフェ』」だ。9羽のフクロウがおり、客は70ディルハム(約2970円)でフクロウに触ることができる。

炎上のきっかけはインスタグラムだった。UAEの飲食店やアクティビティに関する情報発信をしているアカウント「リトル・フーディー」(24万6000フォロワー)がフクロウの動画付きで同店を紹介したところ、ユーザーからのコメントが殺到。

「金銭目的で動物から搾取するような場所を宣伝しないでください」、「動物虐待だ」、「娯楽やカネのために動物を使うことはやめられないのか? これはあらゆる点で間違っている」などといった書き込みが相次いだ。

日本ではさして珍しくはないフクロウカフェだが、世界のネットユーザーにとっては不愉快なビジネスのようだ。なお、インスタグラムに投稿された動画のキャプションには次のように書かれている。

「中東初のフクロウカフェであるこの店に行くことは、UAEで最もユニークな体験の一つとなるはずです! 日本のフクロウカフェからインスピレーションを受けた同店では、これまで見たなかで最も雄大なフクロウを鑑賞でき、専門家の監督の下で触れることもできます」

前出のCNNによれば、こうした動物カフェは韓国でも論争を巻き起こしている。

動物愛護活動家などの強い反発を受け、韓国政府は2023年12月からこの手の店の取り締まりを強化した。現在は、動物園や水族館として登録されていない限り、カフェが生きた野生動物を展示することは禁止されている。

だが、この法律は野生動物のみに特化している。そのため、韓国の動物カフェに多いアライグマやプレーリードッグ、キツネ、ミーアキャットは規制の対象になるが、家畜に分類される羊や、ペットとして扱われるフェレットなどは対象外だ。

国立生態研究所のチャン・ジドクはCNNに対し、「これは前向きな一歩だが、法律の範囲が狭いこと、また、自分たちの生計が危ぶまれていると主張する経営者たちの反発を考えると、さらなる施策が必要だ」と語っている。