トランプ氏銃撃、大統領警護隊トップが辞任 「最大の失敗」と認める 米メディア

AI要約

米下院監視・説明責任委員会は共和党のトランプ前大統領に対する銃撃事件に関する公聴会を開催し、警護隊トップが暗殺未遂を阻止できなかった失敗を認め、辞任したと報じられた。

ワシントン・ポストが報じたところによると、過去2年間でトランプ氏側から警護隊に警備強化を要請していたが、応じられず、公聴会では警備状況に関する質問が集中した。

警護隊の警備状況検証のために国土安全保障省が超党派の調査委員会を設置し、今後45日間で対応することを発表した。

【ワシントン=大内清】米下院監視・説明責任委員会は22日、東部ペンシルベニア州で13日に起きた共和党のトランプ前大統領(78)に対する銃撃事件に関する公聴会を開催した。証人喚問を受けた大統領警護隊(シークレットサービス)トップのチートル長官は「トランプ氏に対する暗殺未遂を阻止できなかったことは警護隊にとって過去数十年で最大の失敗だった」と認めた。米メディアは23日、チートル氏が辞任したと伝えた。

銃撃事件を巡っては米紙ワシントン・ポストが21日、過去2年間でトランプ氏側から警護隊にたびたび警備強化を要請していたものの、人員不足などを理由に拒否されていたと報じた。公聴会ではこの点についての質問が集中。チートル氏は、トランプ氏の警護は「選挙戦の以前から増強され、その後も脅威の高まりに応じて強化されていた」と述べた。事件当日の警備状況については詳述を避けた。

公聴会では、共和、民主両党の議員からチートル氏の辞任を求める声が相次いでいた。

警護隊は現職の正副大統領や大統領経験者とその家族らのほか、訪米する外国首脳などの警備を担当。警護隊を所管する国土安全保障省のマヨルカス長官は21日、超党派の調査委員会を設置し、今後45日間で事件当日の警備状況を検証すると発表した。