大統領警護隊長官、トランプ氏警護で重大な失敗認める 辞職求める声

AI要約

米大統領警護隊長官がトランプ前大統領の銃撃事件での警備失敗を認め、批判を受ける。

FBIによると、犯人は20歳の単独犯であり、警備の甘さが問題視されている。

チートル氏は警備隊に数回の不審者情報があったことを明かし、犯人が脅威とは見なされていなかったと説明。

大統領警護隊長官、トランプ氏警護で重大な失敗認める 辞職求める声

 米大統領警護隊(シークレットサービス)のチートル長官は22日、米連邦議会下院の公聴会に出席した。13日にトランプ前大統領が選挙演説中に銃撃された事件の警備は「ここ数十年で最も重大な失敗」だったと認める一方、警備態勢の詳細については回答を避けた。民主、共和両党の議員からは辞職を求める意見が相次いだ。

 連邦捜査局(FBI)によると、事件はトーマス・マシュー・クルックス容疑者(20)の単独犯とみられ、選挙集会の参加者1人が死亡、2人が負傷した。米メディアは、事件の1時間前には不審な様子の容疑者を警備側が把握していたと報道。銃撃直前にも、複数の集会参加者が近くの建物の屋上で銃を持った容疑者を目撃しており、警備の甘さが問われている。

 チートル氏は公聴会で、事件前に「正確な数字は言えないが、2~5回、不審な人物について(警護隊に)何らかの連絡があった」と認めた。危険を察知しながらなぜトランプ氏に演説させたのかと問われると、発砲する直前までの容疑者は「不審」であって「脅威」とはみられていなかった、という認識を示した。