中国とフィリピン、南シナ海での補給活動巡る仮協定に合意

AI要約

フィリピン外務省は、中国と仮協定に合意したことを発表し、南シナ海のアユンギン礁にある軍拠点への補給活動が話題となっている。

政府は1999年にこの海域に軍艦を座礁させて拠点化し、今年実施された外務次官級会合で合意に至った。

南シナ海では両国の緊張が高まっており、アユンギン礁での衝突事件も起きている。

中国とフィリピン、南シナ海での補給活動巡る仮協定に合意

[マニラ 21日 ロイター] - フィリピン外務省は21日、南シナ海のアユンギン礁(英語名セカンド・トーマス礁)にある同国軍拠点への補給活動を巡り、中国と仮協定に合意したと発表した。

フィリピン政府は1999年、この海域に軍艦を意図的に座礁させて拠点化した。

外務省は仮協定の詳しい内容には言及しなかったが、今月実施した外務次官級会合での「率直かつ建設的な話し合い」を受けて、合意に至ったと説明。「両国は、南シナ海における状況を沈静化させるとともに、対話と協議を通じて相違を克服し、同海域を巡る相手側の立場を損なわないことで合意する必要性を認識し続ける」とした。

マニラの中国大使館はコメント要請に返答していない。

南シナ海では過去1年間で両国間の緊張が高まった。アユンギン礁では先月、両国の船舶が衝突してフィリピン兵が怪我をした。フィリピン側は中国の警備艇が「意図的に高速で衝突した」と主張している。