南シナ海補給活動で暫定合意 衝突続くアユンギン礁 中比

AI要約

中国外務省とフィリピンが南シナ海のアユンギン礁に関する合意に達したと発表。

アユンギン礁ではフィリピン軍が駐留する老朽艦を拠点にしており、中国と争いが起こっていた。

海域では中国海警局の船が威圧的な行動を取っており、衝突事件も発生している。

 【北京時事】中国外務省は22日未明、フィリピンと領有権を争う南シナ海のアユンギン(中国名・仁愛)礁を巡り「情勢緩和を進める」ため、フィリピンによる同礁への物資補給活動に関し、暫定的な合意に達したとする報道官談話を発表した。

 比外務省も21日、合意について発表しているが、双方とも詳細な内容は開示していない。

 フィリピンが実効支配し中国も領有権を主張する同礁では、比軍が座礁させた老朽艦を拠点に少数の兵士を駐留させている。中国側は、比側が同拠点を修理・補強するための資材搬入を問題視。周辺海域では昨年以降、中国海警局の船が威圧的行動を繰り返し、今年6月の中比船舶の衝突では、比側の兵士が親指を切断する重傷を負った。