韓国・悪質YouTuberの「鬼畜の所業」…超人気モッパンYouTuber「ツヤン」脅迫・恐喝事件の波紋

AI要約

韓国人の新聞購読率は低く、情報収集にはYouTubeが主に利用されている。

有名YouTuberが複数の事件に巻き込まれ、社会問題化している。

大食いYouTuberのツヤンが脅迫被害にあい、複数のYouTuberが金を要求する事件が発覚。

韓国・悪質YouTuberの「鬼畜の所業」…超人気モッパンYouTuber「ツヤン」脅迫・恐喝事件の波紋

韓国人の新聞購読率は8.4%(2022年基準)であり、10人に1人も新聞を読んでいないことになる。一方、韓国人が情報やニュースを得るために最も多く使うメディアはYouTubeで、韓国人の88%がYouTubeアプリを使っており、1人当り月平均42時間をYouTube視聴に割いているという。

韓国国税庁によると、YouTubeによって発生した収入を申告した韓国人は約3万6千人で、登録者が100万を超えるYouTuberも800人以上存在する。有名YouTuberたちは芸能人並みの人気を博し、想像を絶する収入を得ているらしい。人気YouTuberの上位1%は、22年基準で年平均8億5千万ウォンの収益を上げているという。

こうした「YouTube王国」の韓国では、最近、YouTuberによる事件が相次ぎ、社会的指弾の対象になっている。中でも韓国芸能界で今、最もホットな話題といえば、大食いYouTuberの「ツヤン(tzuyang)」が複数のYouTuberたちから脅迫・恐喝されたというニュースだ。

ツヤンは、チャンネル登録者数が1000万人を超える超人気YouTuberで、テレビでも様々な番組に出演し、韓国国民に広く知られた有名人だ。芸能人並みの人気を誇るこのツヤンが、3人のYouTuberに「過去を暴露する」と脅迫され、お金をゆすり取られてきたという事実が明らかになったことで、社会的な波紋が一波万波に広がっているのだ。

韓国の複数メディアによると、ツヤンは大学時代から付き合っていた恋人のA氏から頻繁に暴行を受け、風俗店で働くよう強要されてきた。ツヤンは自分を撮った不法動画を流布するというA氏が怖くて別れることもできないまま金を上納してきたという。

その後、ツヤンが大食いYouTuberとして人気を博すようになると、A氏は所属会社の社長を自任し、ツヤンが稼いだ金をそのまま奪い取ってきた。A氏がツヤンを恐喝して得た金額は、なんと40億ウォンを超えるという。結局、ツヤンはA氏を相手に専属契約解除のための民事訴訟と、恐喝脅迫、常習傷害、性暴行などの疑いで刑事告発するに至ったが、その後、A氏が自殺してしまい、捜査は中断された。

ところが今度は、A氏と交流のあったYouTuberたちがツヤンを脅迫して金を巻き上げ始めた。彼らは「ツヤンの過去を暴露しない」という条件で数億ウォンを巻き上げようと共謀し、まず数千万ウォンを受け取った。これらの真相は、某YouTubeチャンネルが、脅迫に加担したYouTuberたちの通話録音ファイルを公開したことで、満天下に明らかになった。

ツヤンから金を巻き上げたYouTuberたちは「サイバーレッカー連合」という親睦団体所属だ。サイバーレッカーとは、交通事故が起きれば乱暴運転を厭わずに一番先に現場に駆けつける「レッカー(私設牽引車)」のように、社会的な事件が起きるといち早く刺激的なコンテンツを製作して金を稼ぐYouTuberのことだ。

ツヤンを脅迫した容疑をかけられた3人のYouTuberは、このサイバーレッカーの代表的な人物だ。このうち、「救済役」(クジェヨク=困難な境遇の人を救済するという意味)というYouTuberは、自分の月収が1億ウォンを超えると明かし、「たかだか5千万ウォンをもらうために脅迫したりはしない」と容疑を否定するほど、彼らの収入は想像を絶するという。