ケニア大統領が内閣改造に着手 反政府デモ沈静化見えず

AI要約

ケニアのルト大統領が内閣改造に着手し、汚職を批判するデモの影響を受けて閣僚の解任を発表。一部閣僚を再指名したがデモは沈静化せず。

生活必需品への増税案に端を発した抗議活動が拡大し、国会に侵入する事件が発生。数十人の死者が出るなど混乱が続いている。

抗議活動による犠牲者は少なくとも50人に上るとされ、情勢は依然として不安定な状況が続いている。

 【ナイロビ共同】ケニアのルト大統領は19日、内閣改造に着手した。閣僚の汚職を批判し内閣刷新やルト氏辞任を求める反政府デモの激化を受け、11日にほぼ全ての閣僚の解任を発表していた。AP通信によると19日は国防相など一部の閣僚11人を指名したが、うち6人は前任者の再指名で、デモ沈静化は見通せない。

 ケニアでは財政赤字削減に向けた生活必需品への増税案発表を契機に、若者を中心とする抗議が拡大。6月25日には暴徒化したデモ隊が国会に突入し、治安部隊の発砲で数十人の死者が出た。地元人権団体によると、一連の抗議活動に伴う犠牲者は少なくとも計50人。