スターマー英首相「欧州の協力深化」 政治共同体首脳会合が閉幕

AI要約

英南部オックスフォードシャーで開かれた欧州連合(EU)の加盟・非加盟国でつくる「欧州政治共同体」第4回首脳会合が閉幕し、安全保障や移民など共通の課題について協力を深化した。

英国労働党のスターマー首相は、ウクライナへの支援を強化し、エネルギー支援を増やすことで各国が合意したことを明らかにした。

スターマー氏は欧州との連携を強化する方針を示し、保守党政権のEU離脱方針を「リセット」する考えを表明した。

 【オックスフォードシャー(英南部)時事】英南部オックスフォードシャーで開かれた欧州連合(EU)の加盟・非加盟国でつくる「欧州政治共同体」第4回首脳会合は18日、閉幕した。

 主催した英国のスターマー首相は記者会見で、安全保障や移民など共通の課題を巡り「(各国間の)協力を深化」させたと成果をアピールした。

 スターマー氏は、ロシアの侵攻を受けるウクライナを「必要な限り」支え続けるという欧州の立場に変わりはないと強調。電力需要が高まる冬を迎える前にエネルギー支援を増やすことで各国が合意したことも明らかにした。

 今月初めの総選挙で大勝した労働党のスターマー氏は、欧州諸国の英国に対する信頼を「再生させた」と主張。英国のEU離脱を推し進めた保守党政権の方針を「リセット」させ、欧州との連携を一層強めていく考えを示した。