2日連続で韓国中部に大雨…平沢・唐津など住民の緊急避難(2)

AI要約

梅雨研究者によると、1時間あたり100ミリの大雨が平地の都心でも珍しくなくなっており、豪雨がニューノーマルになっている。

特に海からの水蒸気が陸地に流入することで局地的な豪雨が発生し、予測が難しい状況にある。

首都圏では停滞前線が影響し、梅雨の時期には強い雨が集中的に降る傾向がある。

◆1時間当たり100ミリがニューノーマルになる=梅雨研究者であるソウル大学地球環境科学部のソン・ソグ教授は「1時間当たり100ミリに達する大雨は漢拏山(ハルラサン)や智異山(チリサン)のような山岳地形で降る現象だったが、最近は平地の都心にも降る」と話した。激しい豪雨が今や「ニューノーマル(New Normal・新しい標準)」になったということだ。気象庁によると、梅雨が始まった先月19日から今月18日までの1カ月間、1時間の降水量が100ミリを超えた事例は計8回だった。特に、坡州は48時間も経たないうちに累積降水量639.5ミリ(16日午後5時~18日午後2時)を記録した。坡州地域の年間降水量(1295.8ミリの半分に達する量が2日ぶりに降ったわけだ。

雨雲の燃料となる水蒸気が西海(ソヘ・黄海)を経て韓半島(朝鮮半島)に流入した後、狭い地域に強く降る局地的な豪雨につながるため、予測も容易ではない。

ソン教授は「首都圏が他の地域より集中豪雨が多く発生するのは海がすぐそばにあるため」とし「京畿湾海域が夏場に暖かいために雲が西海上で発達し、流入する時に京畿湾でもう一度大きく成長し、多くの雨を降らせる」と説明した。特に、梅雨の終盤に向かうほど、停滞前線が主に中部地方にとどまる場合が多く、首都圏に比較的に強い雨が集中する。

気象庁によると、19日は忠清圏と南部地方を中心に梅雨の雨が降り、20日には再び中部地方を中心に全国に雨が降るものと予想される。19日までの予想降水量は首都圏10~40ミリ、江原(カンウォン)内陸や山地10~60ミリ、江原東海岸5~30ミリ、忠清圏10~70ミリ、全羅(チョルラ)圏30~100ミリ(多い所は120ミリ以上)、慶尚(キョンサン)圏30~80ミリ、済州道(チェジュド)5~40ミリだ。

週末の20日には首都圏や忠清圏に30~80ミリ、江原内陸と全羅北道(チョルラプクト)20~70ミリなど中部地方を中心に大雨が降る見通しだ。