米成長「小幅から緩やか」 FRB報告、今後6カ月は減速

AI要約

米FRBは、全米12地区の景況報告で経済活動が小幅から緩やかな成長ペースを維持していることを示唆した。

5地区が景気が横ばいまたは落ち込んでいると回答し、今後6カ月の成長が不透明感により減速する可能性があることを報告した。

FRBは前回の景況判断を下方修正し、米大統領選や地政学的な対立、インフレなどが成長に影響を与えると見込んでいる。

 【ワシントン時事】米連邦準備制度理事会(FRB)は17日発表した全米12地区の連銀景況報告(ベージュブック)で、大半の地区で経済活動は「小幅から緩やかな成長ペースを維持した」との見方を示した。

 5月発表の前回報告における「拡大が続いた」との景況判断を下方修正した。

 報告によると、5地区が景気について横ばい、もしくは落ち込みと回答した。前回報告では2地区にとどまっていた。今後6カ月の景気動向については、11月の米大統領選や地政学的な対立、インフレなどを巡る不透明感による成長減速が見込まれた。