中国、米国との核不拡散協議を停止 台湾への武器売却に対抗

AI要約

中国外務省は米国との核軍備管理や核不拡散協議を停止する決定を発表。

米中両政府は高官級協議を実施し、有事のリスク管理について話し合ったが、中国側が協議に応じない状況が続く。

米国防総省は中国の核弾頭保有数を推計し、将来的な予測に警戒を示している。

中国、米国との核不拡散協議を停止 台湾への武器売却に対抗

 中国外務省の林剣副報道局長は17日の記者会見で、米国との核軍備管理や核不拡散を巡る協議を暫定的に停止することを決定したと発表した。台湾への武器売却に対抗する措置だという。

 林氏は「米国は中国の断固たる反対と度重なる申し入れを無視し、中国の核心的利益を著しく損なう動きをしてきた」と主張し、「この事態を招いた責任は全て米国にある」と付け加えた。

 米中両政府は2023年11月、ワシントンで核を巡る高官級協議を実施。ロイター通信などによると、協議では有事のリスクを管理、軽減するための方策について議論したが、その後は中国側が協議に応じない状況が続いていたという。

 米国防総省は中国の23年5月時点の核弾頭保有数を500発以上と推計。30年には1000発を超えると予測し、警戒を強めている。【北京・岡崎英遠】