米亡命の中国人実業家に有罪評決、フォロワーから数億ドル詐取

AI要約

中国共産党政権を批判し、ソーシャルメディア上で数億ドルを詐取した中国人実業家が有罪評決を受けた。

郭文貴被告は投資・仮想通貨スキームでフォロワーから10億ドル以上を集め、豪華品に資金を流用した。

弁護人は郭氏が反共運動に関心があったと主張する一方、検察は彼の動機を疑問視している。

米亡命の中国人実業家に有罪評決、フォロワーから数億ドル詐取

Luc Cohen

[ニューヨーク 16日 ロイター] - 米国に亡命している中国人実業家で、中国共産党政権を批判してきた郭文貴被告が16日、ソーシャルメディア上のフォロワーから数億ドルをだまし取った罪で有罪評決を受けた。

12件の罪状のうち、電信詐欺を含む9件で有罪となった。刑期は数十年に及ぶ可能性がある。米裁判所は量刑言い渡し期日を11月19日に設定した。

マンハッタンの連邦検察当局によると、不動産王だった郭被告は2018年から23年にかけ、一連の投資・仮想通貨スキームに参加すれば損をしないとフォロワーに保証し、10億ドル以上を集めた。何千人ものフォロワーが被害を受け、詐取した金はニュージャージー州の豪邸、高級車、ヨットなどのぜいたく品に使われたという。

弁護人は先週の最終弁論で「郭氏は金のことなど気にしていなかった。彼は(反中国共産党)運動のことを気にしていた」と訴えていた。

一方、検事は「少なくとも彼が反中国共産党運動を愛した理由の一つはそれが彼の個人的な『貯金箱』だったからだ」と主張した。