韓国のブルダック炒め麺、デンマークでリコール解除…「激辛3倍」はまだ販売禁止

AI要約

ブルダック炒め麺のリコール問題が解決され、デンマーク政府が2製品のリコール措置を解除

リコール問題に対する三養食品の積極的な対応とデンマーク当局の誤りを指摘する反論

今後はより体系的かつ安全な新製品を発表することでK-フード輸出を維持するという決意

韓国のブルダック炒め麺、デンマークでリコール解除…「激辛3倍」はまだ販売禁止

 「ブルダック炒め麺、デンマークでリコールのくびきから解き放たれた」

 三養食品は16日、デンマーク政府が「ブルダック炒め麺」の3製品のうち2製品に対するリコール措置を15日(現地時間)に解除したことを明らかにした。場合によっては欧州連合(EU)全体に広がり、ブルダック炒め麺の人気に水を差すのではないかと懸念されたリコール問題が、1カ月で解決の局面を迎えることになった。

 リコール措置が解除された製品は「ヘクブルダック炒め麺激辛2倍」と「ブルダック炒め湯麺」の2製品。最も辛い「ヘクブルダック炒め麺激辛3倍」に対するリコール措置は継続され、販売禁止が続く。

 これに先立ち、デンマークの獣医食品庁は先月11日、「ブルダック炒め麺の3製品のカプサイシンの含有量がきわめて多く、消費者が急性中毒を起こす危険性がある」としてリコール措置を取った。デンマーク獣医食品庁は「製品を持っている場合は、廃棄するか購入した店に返品してほしい」と要請した。

 デンマーク当局によるリコール措置が取られると、BBC、AP通信、ワシントンポスト、ガーディアンなどの海外メディアがこの事実を報道し、一部メディアは直接試食の実演までしたため、ブルダック炒め麺に対する関心はむしろ高まった。当時、ブルダック炒め麺に関するキーワードは、グーグル検索数で過去最大を記録したりもした。

 三養食品は「デンマークの獣医食品庁によるブルダック炒め麺のカプサイシン測定法には誤りがある」として、韓国の公認機関による測定資料を含む反論意見書を提出するなど、積極的な対応に乗りだした。韓国の食品医薬品安全処も同様に、三養食品と共同で対応策を模索し、獣医食品庁に公式書簡を渡した。先月30日には局長級の実務チームで構成された現場対応チームをデンマークに派遣し、ブルダック炒め麺のための評価を再実施するようにした。

 三養食品によると、官民共同対応を受けて獣医食品庁は食品医薬品安全処に公式書簡を送り、リコール解除について説明し、該当の2製品は現地でただちに販売が再開されたという。

 「ヘクブルダック炒め麺激辛3倍」についてはリコール措置が継続されることについて、三養食品は「(リコール措置が解除されるよう)引き続き努力する」という原則的な立場を明らかにしながらも、販売戦略の修正の可能性も示唆した。この商品は韓国では販売されておらず、国外でのみ販売されており、販売量はさほど多くないため、あえて販売継続に固執する理由はないという判断からだ。

 三養食品の関係者は「今回の問題を通じて、世界の国別の辛さに対する基準を改めて調査することになった。ブルダック炒め麺はK-フード輸出の代表ブランドであるだけに、今後はよりいっそう体系的かつ安全な新製品を発表していく」と明らかにした。

ユ・ソンヒ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )