ニューヨーク市の新しいゴミ箱はマッキンゼーとの160万ドルの契約の成果?(海外)

AI要約

ニューヨークで最新のゴミ箱がお披露目され、話題となっている。市がマッキンゼーと提携し、新たなゴミ箱設置計画を策定。新たな規則によりゴミ問題に対処。

市長が市内の清掃を目指す「ゴミ革命」の一環として、車輪付きのゴミ箱を披露。新たな規則により、1世帯から9世帯の住居はふた付きのゴミ箱の使用が義務づけられる。

市はマッキンゼーと160万ドルの契約を結び、新たなゴミ箱の設置計画を推進。衛生局が市民からの出しゴミは毎年約635万トンに上ると推計。

ニューヨーク市の新しいゴミ箱はマッキンゼーとの160万ドルの契約の成果?(海外)

ニューヨークで最新のゴミ箱がお披露目され、話題となっている。これはマッキンゼーとの160万ドルのコンサルティング契約を受けてのことと見られている。

ニューヨークのエリック・アダムス市長は、7月8日に始まった「ゴミ箱革命」の一環として、最新のゴミ箱を披露した。

ニューヨークでは、ゴミ袋を道路に置くのではなく、ゴミ箱に入れる「コンテナ化」が進んでいる。

2022年にニューヨーク市がコンサルティング大手のマッキンゼー・アンド・カンパニー(McKinsey & Company)と160万ドルで提携してから約2年、ついに最新のゴミ箱がお披露目された。

エリック・アダムス(Eric Adams)市長は2024年7月8日、ニューヨーク市衛生局のジェシカ・ティッシュ(Jessica Tisch)局長と並んで、市長官邸であるグレイシー・マンションの前で車輪付きのゴミ箱を披露し、それに黒いゴミ袋を入れた。

ジェイ・Z(Jay-Z)とアリシア・キーズ(Alicia Keys)の「エンパイア・ステート・オブ・マインド」が流れる中、市長がゴミ箱を運ぶ動画は瞬く間に拡散され、ミームが作られたり、何十年も同じようなゴミ箱を使ってきた市民から笑われたりしている。

2024年11月12日に施行される新たな規則のもと、1世帯から9世帯が暮らすすべての住居では、ふた付きのゴミ箱を使用することが法律で義務付けられることになった。そのゴミ箱は現在オンラインで購入でき、価格は46ドルからとなっている。

この新たな規則は、歩道にいるネズミの数を最小限に抑えることを目指している。ニューヨーク市にどれだけのネズミがいるのかは正確には分かっていないが、2014年の調査では約200万匹と推計された。2023年にはある害虫駆除会社が300万匹近くいると推計している。

市長によると、このプログラムは街の清掃を目的とした「ゴミ革命」の一環だという。ニューヨーク市当局は市民から出されるゴミは、毎年約635万トンに上ると推計している。しかし、その約70%を取り除くことを目的とした新たなルールにより、路上のゴミの山は過去の問題になることが期待されている。

市はマッキンゼーと提携し、ゴミを封じ込めることを目指して新たなゴミ箱の設置計画を策定した。衛生局は当初、このプログラムには約400万ドルの価値があるとNew York Streetsblogに語っていた。だが衛生局の広報担当者がBusiness Insiderに語ったところによると、2023年4月に締結されたこの契約によって、マッキンゼーに160万ドル(約2億6000万円)が支払われたという。

2022年のニューヨーク・タイムズの記事によると、マッキンゼーは20週間をかけて衛生局と協力し、さまざまな街並みにどのようなゴミ箱が適しているか、どのような外観にすべきか、どの業者を利用すべきかを検討した。その目的は、何十年も続くニューヨークのゴミ問題に対処できるプログラムを構築することだった。世界中の都市部で使われているゴミの収集方法を検討し、「コンテナ化」に焦点を当てた。つまり、ゴミ袋を路上に置くのではなくゴミ箱に入れるということだ。