NFL元選手が機内での暴力疑われ連行、「不当」と抗議

AI要約

元NFLスター選手のテレル・デービス氏が、ユナイテッド航空機の乗務員に対する暴力を疑われ、不当な扱いを受けたと抗議。

デービス氏と家族が搭乗した便で、乗務員に注意を求めた際に手錠をかけられる出来事が発生。

ユナイテッド航空は乗務員の処遇を停止し、デービス氏側に謝罪している。

NFL元選手が機内での暴力疑われ連行、「不当」と抗議

(CNN) 米プロフットボール(NFL)の元スター選手、テレル・デービス氏(51)が先週、米ユナイテッド航空機の客室乗務員に対する暴力を疑われ、到着時に手錠をかけられ連行されたのは不当な扱いだったと、抗議の声を上げている。

デービス氏は13日、妻と子ども3人とともにコロラド州デンバー発、カリフォルニア州オレンジ郡行きの便に搭乗した。

同氏が15日、インスタグラムに投稿したところによると、機内で飲み物が提供された時、息子が氷を頼んだが、乗務員の男性は聞こえなかった様子で通り過ぎようとした。

そこで同氏は後方に手を伸ばし、乗務員の腕を軽くたたいて注意を引こうとした。

これに対して乗務員が「殴らないでくれ」と声を上げ、飲み物のカートを置いたまま前方に走り去ったという。

「私自身も、前の列で見ていた乗客たちも当惑した。実に無礼な乗務員で、私に殴られたというのは大間違いだと思った」と、デービス氏は振り返る。

この乗務員はそれきり姿を見せなかったが、到着後に連邦捜査局(FBI)の職員らが乗り込み、デービス氏に手錠をかけて連行。事情聴取の結果、乗務員の主張が間違いだったと判明し、職員らは謝罪してデービス氏の身柄を解放したという。

だが連行された場面は多くの乗客に撮影された。デービス氏は、手錠をかけられる姿を見た妻子のショックは取返しがつかないと主張。不当な扱いに屈辱と怒りを感じたとして、徹底調査を求めている。

ユナイテッド航空は15日、この男性の乗務を停止して詳しい調査を進めるとともに、デービス氏側に謝罪していると説明した。

デービス氏は1995~2001年に強豪デンバー・ブロンコスで活躍し、17年には殿堂入りを果たした。