マカオ、モバイルバッテリーを爆弾と偽りカジノ強盗企図した中国人逮捕

AI要約

マカオ司法警察局は7月15日、カジノ施設で起きた強盗未遂事件に関連して53歳の中国人男性を逮捕した。男性は警備員を負傷させようとしたが、現場に駆け付けた警備員に取り押さえられた。

男性はカジノでの負けを理由に強盗を企てたと供述。しかし、彼が所持していた爆発物と思われた物品は普通のモバイルバッテリーであった。

マカオ司法警察局は男性を強盗及び傷害の罪で検察院に送致する方針としている。

　マカオ司法警察局は7月15日、カジノ強盗を企図した上、混乱の中でカジノ施設の警備員を負傷させたとして自称無職の中国人（中国本土居民）の男（53）を逮捕したと発表。

　同局によれば、同月13日午前、コタイ地区にあるカジノ施設から男1人がビニール袋を手にピットエリアに侵入して「袋の中に爆発物が入っている、200万香港ドル（日本円換算：約4000万円）を差し出さなければ爆発させる」と言い出し、まもなく社内通報を受けて駆けつけた警備員らによって男を取り押さえたとする通報が寄せられたとのこと。身柄確保の際、男は混乱に乗じて警備員1人の眼部を殴って負傷させたという。

　通報を受けた同局が現場へ急行し、男の身柄の引き渡しを受け、男は同局の調べに対し、数年前にこのカジノで負け、再訪した際に強盗することを思いついたなどと供述。また、男が爆発物として所持していた物品について鑑定を行った結果、普通のモバイルバッテリーだったことも明らかになったとした。同局では、男を強盗及び傷害の罪で検察院送致する方針。