【決定的瞬間】トランプを狙った「銃弾の軌跡」をカメラが捉えていた

AI要約

米紙「ニューヨーク・タイムズ」が、ドナルド・トランプ前大統領の暗殺未遂事件に使用された銃弾の軌跡を捉えた写真を報じている。

元FBI特別捜査官によると、空気の変異から銃弾の軌跡を推測することが可能であり、写真家は高速のシャッタースピードで撮影を行っていた。

AR-15型自動小銃が使用された犯行で、銃弾の軌跡を撮影するのは非常に困難であると指摘されている。

ドナルド・トランプ前大統領の暗殺未遂事件に使われた銃弾の軌跡を、米紙「ニューヨーク・タイムズ」の写真家が捉えていたと同紙が報じている。トランプの頭部を弾丸がかすめた決定的瞬間の写真だ。

同紙の取材に応じた元FBI特別捜査官のマイケル・ハリガンは「発射物による空気の変異を示している可能性がある」、「耳をかすめるには角度が低いように思えるが、銃撃犯が複数発の弾丸を発砲したとすればありえない話ではない」と述べている。

撮影したダグ・ミルズは1秒間に最大30フレームの画像を撮影できるソニーのデジタルカメラを使用しており、1/8000秒のシャッタースピードで撮影していた。

犯人の男性はAR-15型自動小銃を使用していたとされる。ハリガンによればAR-15の弾丸は秒速3200フィート(約975m)で、シャッター速度が1/8000秒であればシャッターが開いている間に4/10フィート(約12センチ)飛ぶことになる。

「通常、弾丸を撮影するカメラは特殊なものを使っており、今回の写真のように横方向の軌道にある弾丸を写真に捉えるのは100万分の1の確率です。弾丸が飛んでくるとわかっていても、捉えるのはほぼ不可能です」とハリガンは語る。

そのうえで、「状況を考えて、これが銃弾の軌跡でないとすれば、他に何の可能性があるのか私にはわからない」と、これが銃弾である可能性が非常に高いことを認めている。