ゼレンスキー氏を「プーチン大統領」と言い間違え バイデン氏失言、撤退論に拍車

AI要約

バイデン米大統領がウクライナのゼレンスキー大統領を「プーチン大統領」と言い間違える失言を犯す。

バイデン氏は認知機能低下への懸念が強まっており、撤退論が強まっている。

バイデン氏の間違いにより、認知機能への懸念が一段と高まり、撤退論が浮上している。

【ワシントン=大内清】米首都ワシントンで開かれた北大西洋条約機構(NATO)首脳会議の関連式典で11日、バイデン米大統領(81)が、ウクライナのゼレンスキー大統領を「プーチン大統領」と言い間違える一幕があった。11月の大統領選で再選を目指すバイデン氏を巡っては、認知機能低下への懸念から、選挙戦から身を引くべきだとの声が民主党内で強まっている。今回の失言でそうした撤退論にいっそう拍車がかかるのは確実だ。

バイデン氏は式典で、「並外れた勇気と決意を持つウクライナの大統領に(マイクを)渡したいと思う。みなさん、プーチン大統領です」と述べた。すぐに言い間違いに気付き、「私はプーチン大統領を倒すことにとても集中している」と発言を修正した。

バイデン氏は6月27日に行われた共和党のトランプ前大統領とのテレビ討論会で、言葉に詰まったり言い間違えたりする場面が目立ち、かねて指摘されてきた認知機能低下への懸念が一気に強まった。陣営は、バイデン氏が風邪をひいていて疲労が蓄積していたなどと説明したが、民主党内ではバイデン氏に撤退を促す声が噴出した。