ベルリンの上空に「ミステリーサークル」が現われた!?ネットは60万回再生の騒ぎに

AI要約

7月3日、ドイツの首都ベルリンの上空に奇妙な黒い煙の輪が出現した。ソーシャルメディアで拡散され、さまざまな説が飛び交う中、最も合理的な解答を提案する声もあがっている。

ベルリンでの現象は世界中で何度も目撃されており、過去には各地で同様のリングの観測例が報告されている。その原因については、花火や工業プロセスなどが疑われている。

世界各地で起きた同様の出来事から、煤煙や爆発による効果などが黒いリングの発生原因として挙げられているが、正確な原因は特定されていない。

ベルリンの上空に「ミステリーサークル」が現われた!?ネットは60万回再生の騒ぎに

7月3日、ドイツの首都ベルリンの上空に奇妙な黒い煙の輪が出現した。その映像がソーシャルメディアで拡散されて以来、X(旧ツイッター)ではさまざまな疑問が飛び交っている。【フリン・ニコルズ】

ベルリンのニュースを配信するインスタグラムのアカウント@dasistberlinbitchは4日、空に浮かぶ3種類のリングの映像を集めた動画を投稿。これまでに60万回以上再生されている。この動画には、ベルリンの北の空を漂う黒い太い輪が、さまざまな角度で捉えられている。

ドイツのタブロイド紙B.Z. ベルリンは「3日の夕方、ベルリン北部で見えたあれは何だったのか? いくつかの黒い輪が首都の上空を漂っていた。ネットでは憶測が飛び交っている」と Xに投稿した。

ソーシャルメディア・ユーザーの間では、円形に飛んでいる鳥の群れ、政府の企み、宇宙人などさまざまな説が出て、なかには天国のボブ・マーリーからのOKサインだという意見さえあった。

■原因は花火などの煤煙か

しかし、最も合理的な解答を提案したのは@030josefというユーザーだ。

「煤煙や排気ガスを大気中に放出する工業プロセスや爆発が原因だ。打ち上げ花火から、このような効果が生じることも多い」

彼は、大量の火薬を使うことで有名なドイツのロックバンド、ラムシュタインのリハーサルのせいでリングが発生した可能性を示唆した。

この説は、Xのユーザー@Joachim36911によって裏付けられた。彼は、黒煙の輪が発生する原因となった、家と家の間の火の玉の写真をXに投稿した。「イベント関係の技術者の敷地で発生したものかどうかはわからない」と付け加えている。

同様の現象は、世界中で何度も目撃されている。

2023年には、モスクワで同様のリングが空の一角にしばらく留まってから、さらに上空に上る様子が目撃された。BBCの報道によると、2014年にイギリスのウォリック城付近で煙の輪が観測された。それは約3分間上空に留まり、16歳の少女がスマートフォンで撮影した。後に、花火の打ち上げテストによるものだと判明した。

2020年にはパキスタンでも同様の事件が波紋を呼んだ。イギリスのタブロイド紙ザ・サンによると、パキスタンのラホール上空で細い黒いリングが目撃され、ネット上で不安の声が上がったという。

ザ・サンの記事は、黒いリングが発生した原因として、変圧器の爆発といった工業的な事故や打ち上げ花火などいくつかもっともらしい説明を挙げたが、正確にはわからなかった。