欧州首脳、英の新リーダー歓迎 中国、「関係安定」早速要望

AI要約

英国の新首相スターマー労働党党首が誕生し、欧州各国の首脳から歓迎された。中国も安定した関係を求めるコメントを発表。

英国はウクライナへの軍事支援を表明し、国際平和と安全に協力する意向を示す。フランスやドイツも協力を強調。

中国は中英関係の基礎として相互尊重と協力を強調し、新政権との関係の安定を求めている。

 英下院総選挙でスターマー労働党党首が新首相に決まったことを受け、欧州各国の首脳は5日「歴史的な勝利だ」(ミシェル欧州連合=EU=大統領)などと新リーダー誕生を歓迎した。かつての「蜜月」ぶりから一転、緊張関係にある中国側は、両国関係の安定に取り組むよう、早速新政権に注文をつけた。

 英国はロシアの侵攻を受けるウクライナへの軍事支援を他国に先んじて表明してきた。ゼレンスキー大統領はX(旧ツイッター)に「国際平和と安全を回復するため緊密に協力したい」と投稿。下野するスナク首相にも「揺るぎない支援に感謝している。決して忘れない」と配慮した。

 フランスのマクロン大統領は「二国間協力や欧州の平和と安全、気候問題、AIを巡り、英国との取り組みを引き続き行う」と強調。ミシェル氏は、EUにとって英国が「重要なパートナーだ」と訴えた。ドイツのショルツ首相はスターマー氏が「非常に良い首相になると確信している」と述べた。

 中国外務省の毛寧副報道局長は記者会見で、中英関係は「相互尊重とウィンウィンの協力が基礎だ」と主張した。