英総選挙、スナク首相が最後の訴え 労働党大勝の勢い

AI要約

英国の下院総選挙は、労働党が14年ぶりに政権奪還の可能性が高い状況で、投開票が行われた。

労働党は過去2年間世論調査で保守党にリードを取り続け、公的サービスや移民問題などで不満を抱く有権者から支持を集めている。

世論調査では、労働党が過去最高の430議席以上を獲得する一方、保守党は127議席以下で史上最悪の敗北を予想されている。

英総選挙、スナク首相が最後の訴え 労働党大勝の勢い

【AFP=時事】英下院(定数650)総選挙は4日、投開票が行われる。同日深夜(日本時間5日午前)以降に大勢が判明する見通し。各党党首は選挙戦最終日の3日夜まで有権者に投票を訴えたが、最大野党・労働党が14年ぶりに政権を奪還するのはほぼ確実な情勢となっている。

 リシ・スナク(Rishi Sunak)首相(44)はイングランド南部ハンプシャー(Hampshire)州で支持者を前に最後の演説を行い、選挙戦は「まだ終わっていない」としながら、「劣勢」を認めた。

 演説の数時間前には大衆紙サンが、キア・スターマー(Keir Starmer)党首率いる労働党支持を打ち出し、だめを押す形となった。

 過去2年間、世論調査では労働党が保守党にポイント数で2桁のリードを維持。公的サービスから移民問題、経済に至るまで各種の課題をめぐり保守党の政策運営に不満が高まっていた。

 主要な世論調査では、労働党は今回、1997年の総選挙でトニー・ブレア(Tony Blair)元首相の下で大勝した際の418議席を上回る430議席以上を獲得すると予想されている。

 それに対し、保守党の獲得議席数は127議席以下と、歴史的な大敗を喫するとみられている。【翻訳編集】 AFPBB News