「韓国・ベトナム経済協力」…韓国大企業トップ、ベトナム首相と相次いで会談

AI要約

韓国を訪れたベトナムのファム・ミン・チン首相が主要韓国企業のトップと個別面談を行い、経済協力方案を議論した。さらに、半導体施設も視察する予定。

チン首相はサムスン電子の李在鎔会長と会談し、ポスコ、ロッテグループなどの主要企業も訪れた。両国の中小企業の懸案や経済協力についても議論した。

韓国企業はベトナムで生産拠点を築いており、サムスン電子、現代自動車、暁星などが積極的に投資を続けている。先端技術事業などについても話し合われている。

韓国を訪れたべトナムのファム・ミン・チン首相が相次いで主要韓国企業のトップと個別面談を持って経済協力方案を議論した。また韓国内の半導体施設も視察する。

2日、韓国財界によると、韓悳洙(ハン・ドクス)首相の招待で先月30日から訪韓中のチン首相は韓国企業関係者と接触して韓国企業のベトナム投資拡大を話し合っている。

チン首相はこの日午前、ソウル中区(チュング)のロッテホテルでサムスン電子の李在鎔(イ・ジェヨン)会長と個別会談を行った。この日夕方、総理室主催の歓迎夕食会でポスコの張仁和(チャン・インファ)会長、サムスン電子の朴学圭(パク・ハッキュ)社長、ロッテグループの金尚炫(キム・サンヒョン)総括代表(流通群)らとも会った。

これに先立ち、1日には同じ場所で開かれた「韓・ベトナム ビジネスフォーラム」に出席した後、現代(ヒョンデ)自動車の鄭義宣(チョン・ウィソン)会長をはじめ、ロッテの辛東彬(シン・ドンビン、重光昭夫)会長、暁星(ヒョソン)の趙顕俊(チョ・ヒョンジュン)会長ら主要企業のトップらと個別会談を行った。また同日、中小企業中央会の金基文(キム・ギムン)会長やIBK企業銀行の金成泰 (キム・ソンテ)行長らとも会い、両国の中小企業の懸案と経済協力について議論した。訪韓最終日の3日にはサムスン電子平沢(ピョンテク)キャンパスを訪れてサムスン電子デバイスソリューション(DS)の全永鉉(チョン・ヨンヒョン)部門長(副会長)らと共に半導体施設を視察する計画だ。

ベトナムは韓国企業の核心生産基地だ。サムスン電子は1989年ベトナム・ハノイにサムスン物産貿易事務所を設けていち早くベトナムに進出した。サムスン電子は累積224億ドル(約3兆6270億円)を投資し、ホーチミン・バクニン・タイグエンなどに工場を作り、現在でスマートフォン・テレビ・ディスプレイ・バッテリーなどを生産している。

現代自動車も2017年にベトナムのタンコングループとニンビン省に生産合弁会社(HTMV)を設立したことに続き、2022年9月HTMV第2工場を竣工、現地生産物量を増やしている。現代自動車はベトナム自動車市場シェア1、2位を争う先頭企業だ。暁星も2007年ベトナムに進出して以来、スパンデックス、タイヤコード、電動機をはじめ、炭素繊維やエコ燃料であるバイオ・ブタン・ジオール(BDO)などの分野に38億ドルを投資してきた。

チン首相は李会長との個別会談で半導体や人工知能(AI)などの先端技術事業について意見を交換した。この日公開されたベトナム政府官報によると、チン首相は「サムスンがベトナムで投資活動を効率的かつ成功裏に進められるように有利な条件をすべて提供する」と話したという。李会長も「サムスンはベトナムの最大輸出企業で、どんな時もベトナムと同行していく」と話した。

チン首相は暁星の趙会長と会ってベトナムで投資が進められているバイオBDOや炭素繊維などに謝意を表し、物流センターやデータセンター、新再生エネルギー協力について意見を交換した。