サムスン電子の最大労組、3日間のスト計画-賃金交渉進展せず

AI要約

サムスン電子の最大労組が3日間のストライクを発表した。不振な半導体事業の回復を目指す中、新たな頭痛の種となる可能性がある。

サムスン電子労組は賃金交渉で進展が見られず、ストライク計画を立てた。過去には労働争議を避けてきた同社にとって異例の措置である。

労組は経営側からの要求に応じないため、ストライクを決定。参加者数は不明だが、組合員に参加を呼びかける方針となっている。

(ブルームバーグ): サムスン電子の最大労組は7月8日から3日間、ストライキを行うと発表した。不振に陥っている半導体事業の回復を目指す同社にとって新たな頭痛の種になる。

全国サムスン電子労組(組合員数約2万8400人)は直近の賃金交渉で進展が見られなかったことから、1日夜にストライキ計画を発表した。

同労組は6月7日に創業以来初めてのストを行った後、13日に交渉を再開していた。

サムスン電子の最大労組、創業以来初のスト実施-賃金交渉決裂

他の多くの韓国主要企業とは対照的に、サムスン電子は長く、労働争議を避けてきた。現在の争議でいまのところ業務に支障を来していないものの先行きは不透明であり、同社の職場文化は新たな状況に直面している。

同労組のイ・ヒョングク副委員長はブルームバーグ・ニュースに対し、3%のベースアップに同意しなかった従業員855人に対する有給休暇の追加付与と昇給率引き上げを要求したが、経営側が応じなかったため、組合は今回の決定を下したと説明。労組指導者は1日午後、サムスン半導体部門の新責任者、全永鉉(チョン・ヨンヒョン)氏と初めて面会したという。

3日間のストライキへの参加人数は不明だが、組合は組合員に参加を呼び掛ける予定だと同副委員長は述べた。

原題:Samsung Union Plans Three-Day Walkout in Push for Better Pay(抜粋)

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