イスラエルがガザ南北を攻撃、パレスチナ人25人死亡か 避難者も

AI要約

イスラエル軍がガザ南部で攻撃を行い、数千人のパレスチナ人が自宅から避難した。死者や負傷者が出た一方、イスラエル軍も兵士2人が死亡した。

多くの住民が避難命令に従わず、暗闇の中で避難を強いられる状況が続いている。

イスラエル軍は攻撃理由として武器貯蔵施設や作戦センターを標的にし、ハマスを人間の盾として批判している。

イスラエルがガザ南北を攻撃、パレスチナ人25人死亡か 避難者も

Nidal al-Mughrabi Mohammad Salem

[カイロ/ガザ 2日 ロイター] - イスラエル軍が2日にパレスチナ自治区ガザ南部のいくつかの地区を攻撃し、数千人のパレスチナ人が自宅から避難した。

保健当局によると、パレスチナ人8人が死亡、数十人が負傷。一方、イスラエル軍は前日の戦闘で兵士2人が死亡したと発表した。

イスラエル軍は1日、ガザ南部ハンユニスの一部の町や村の住民に対し、自宅から避難するよう命じていた。

住民やイスラム組織ハマス系メディアによると、イスラエルの戦車や飛行機が指定地区を攻撃する中、命令を聞き入れなかった数千人が暗闇の中で避難を余儀なくされた。

55歳のビジネスマンで現地に住むタマー氏はチャットアプリを通じてロイターに「人々が自宅に戻り、がれきの上で生活を再建し始めるたびに占領者は戦車を派遣している」と訴えた。

2日にはこのほか、ガザ北部の人口密集地ゼイトゥーンでイスラエル軍の戦車砲撃により17人のパレスチナ人が死亡。医療関係者が明らかにした。

イスラエル軍は、1日に約20発のロケット弾でハンユニスの地区を攻撃したと発表。標的には武器貯蔵施設や作戦センターが含まれていたとし、避難命令で民間人の被害が出ないようにする措置も取ったと説明した。

また、ハマスが住民を人間の盾として使っていると非難。ハマス側はイスラエル側の主張を否定している。