イスマイル・カダレさん死去 ブッカー賞のアルバニア作家、88歳

AI要約

英文学最高峰のブッカー賞の国際部門初代受賞者で、アルバニアの著名小説家イスマイル・カダレさんが88歳で死去。モスクワに留学し、アルバニアに帰国して詩人やジャーナリストとして活躍。作品は40以上の言語で翻訳され、ノーベル文学賞の候補にもなった。

第2次大戦中の母国の惨状を描いた「死者の軍隊の将軍」が高い評価を受けたイスマイル・カダレさんは、90年に共産主義独裁体制下のアルバニアからフランスに亡命し、翌年に帰国。2005年にはブッカー賞の国際部門を受賞した。

アルバニア文学の巨匠であるカダレさんの死去は文学界に大きな悲しみをもたらし、彼の偉大な遺産は永遠に記憶されるだろう。

 英文学最高峰のブッカー賞の国際部門初代受賞者で、アルバニアの著名小説家イスマイル・カダレさんが1日、心臓発作のため首都ティラナの病院で死去した。

 88歳。ロイター通信などが伝えた。

 1936年、同国南部生まれ。モスクワに留学し、60年に帰国。詩人やジャーナリストも経験した。第2次大戦中の母国の惨状を描いた「死者の軍隊の将軍」(63年)が高い評価を受けた。作品はこれまで40以上の言語で翻訳されており、ノーベル文学賞の候補にも名前が挙がった。

 90年に共産主義独裁体制下のアルバニアからフランスに亡命。翌年に自由選挙を実施したアルバニアに帰国した。2005年にブッカー賞の国際部門を受賞した。