ケネディ氏も「討論会」で三つどもえの戦いを演出 米大統領選

AI要約

弁護士のロバート・ケネディ・ジュニア氏が無所属での米大統領選出馬を目指し、第1回候補者テレビ討論会とは別にイベントを開催。ケネディ氏は参加基準を満たせず、ロサンゼルスで同時刻に独自の討論会を行った。

イベントでは民主党のジョー・バイデン大統領と共和党のドナルド・トランプ前大統領のテレビ討論会を視聴しながら、自身の主張を語る形式で実施された。ケネディ氏は世論調査での支持率や資金不足などが課題となっている。

ケネディ氏は民主党の名門ケネディ家の出身でありながら、今回は独立候補として出馬しており、故ジョン・ケネディ大統領のおいで、父の故ロバート・ケネディ氏も政権で重要な役職を務めた経歴を持つ。

ケネディ氏も「討論会」で三つどもえの戦いを演出 米大統領選

 米大統領選に無所属で出馬を目指す弁護士のロバート・ケネディ・ジュニア氏(70)は、27日夜に行われた第1回候補者テレビ討論会と同時間帯にロサンゼルスでイベントを開催し、「三つどもえの戦い」を演出した。ケネディ氏は米CNNが主催するテレビ討論会への参加基準を満たせなかった。

 イベントは「本当の討論会」と名付けられ、民主党のジョー・バイデン大統領(81)と共和党のドナルド・トランプ前大統領(78)が対決するテレビ討論会を放映しながら、ケネディ氏が同じテーマで自身の主張を語る形式で行われた。無人で行われたテレビ討論会とは異なり聴衆も参加し、ウェブサイトとX(ツイッター)で生配信された。

 CNNは今回の討論会参加の条件として、四つ以上の世論調査で15%以上の支持率を得ることや、当選に必要な選挙人270人を獲得するのに十分な州で投票用紙に名前が載ることなどを挙げていた。CNNによると、ケネディ氏は三つの世論調査で15%以上の支持率を得ていたが、最近は低下傾向にある。米メディアはケネディ陣営の資金不足も指摘する。

 ケネディ氏は故ジョン・ケネディ大統領のおいで、父の故ロバート氏もケネディ政権で司法長官を務めた。民主党の名門一家の出身だが、今回は独立候補としての出馬を目指している。【ニューヨーク八田浩輔】