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両氏握手せず対抗心むき出し バイデン大統領、声に張りなく
バイデン大統領とトランプ前大統領が対立心を露わにし、冷たい雰囲気の中で討論会が始まった。
バイデン氏は経済の混乱を批判し、インフレ問題に対処する姿勢を示したが、声が弱々しかった。
トランプ氏は経済の現状に納得せず批判し、バイデン氏との応酬が激化した。
![両氏握手せず対抗心むき出し バイデン大統領、声に張りなく](/img/article/20240628/667e2c7583319.jpg)
【ワシントン共同】米大統領選の流れを左右する27日のテレビ討論会で、民主党のバイデン大統領と共和党のトランプ前大統領は冒頭から対抗心をむき出しにした。握手をせず、視線も合わせずに演壇に着くと非難の応酬に。トランプ氏の威勢に比べ、バイデン氏の声はかれて張りがなかった。
舞台は南部アトランタにあるCNNテレビのスタジオで、一般観衆の姿はない。バイデン氏はダークスーツに紺のネクタイ姿。米経済がトランプ前政権下で「混乱に陥った」と非難し、有権者の関心が高いインフレの沈静化に努めていると強調した。
おなじみの赤ネクタイをしたトランプ氏は、経済が上向いている実感がないと指摘し「史上最悪の政権だ」と反撃した。表情や身ぶりに力強さは見られたが、質問に直接答えないことも。
トランプ氏の主張を聞いたバイデン氏は「事実ではない」と何度も感情をあらわにしてトランプ氏をにらみつけた。時折、言葉につかえる場面もあり、トランプ氏は「何を言っているか分からないし、彼も分かっていない」とやゆして非難合戦がヒートアップした。