「安楽死リスト」の犬たちを救うため...家族に別れを告げた女性の「終わりなき旅」

AI要約

私は保護犬を救う旅に出て、怯えたジャーマン・シェパードとの出会いを通して信頼と愛情の絆を築いていく様子が描かれている。

元々動物好きだった私がシェルターを訪れて、保護犬を助けるための決意を固めるまでの過程が描かれている。

生命を救うために幅広い支援を提供する活動家の日常的な苦労や喜びを通して、保護施設の現実がリアルに伝えられている。

「安楽死リスト」の犬たちを救うため...家族に別れを告げた女性の「終わりなき旅」

荷物をまとめ、友人や家族に別れを告げ、保護犬を救う旅に出る──それは簡単な決断ではなかった。

もともと動物好きだったが、私の情熱に火を付けたのは初めてシェルター(一時保護施設)を訪れたときの体験だった。何の罪もない動物たちを助けるため、もっと何かできるはずだという思いが頭にこびりついて離れなくなった。

可能な限り多くの動物を救うことに人生をささげると決心した私は、何時間も車を走らせ、アメリカ横断の旅に出た。履歴書をいくつものシェルターに送り、そのうちの1つに空きがあることを願った。

あるシェルターから面接に来るようにとの電話をもらったときは本当にうれしかった。そこからまた旅が始まった。

ある日、職場に入ると犬小屋が騒がしい。気になって行ってみると、怯えたジャーマン・シェパードが1匹。首にはチョークチェーン(訓練用の首輪)が巻き付いていた。

この犬は体重が落ち、首にワイヤが食い込み、長い鎖がチョークチェーンにつながった状態で保護された。ワイヤは切断できたが、チョークチェーンは外せなかった。

彼はほえ、突進し、近づくとかみつくので、里親に出すのは困難だった。その攻撃的な行動のため、緊急譲渡リスト(短期間で適切な譲渡先が見つからなければ安楽死を検討する)に登録されていた。

私がゆっくりとケージに近づくと、犬はパニックになって目を見開き、突進してうなり声を上げた。トラウマ(心の傷)を負っていることは明らかだった。私は何時間もケージのそばに座り、優しく話しかけ、おやつを与えた。

彼は少しずつリラックスし始め、緊張がほぐれていくのがしぐさからも分かった。最後はケージから出て一緒に庭に行くことができた。小さな勝利だが、私にとっては大きな意味があった。

それから数週間、私は暇さえあればこの犬と一緒に過ごし、信頼と愛情の絆を築いた。日を追うごとに、彼の目に宿る恐怖は薄れ、希望と喜びの輝きに変わっていった。