バイデン大統領、同性愛を理由に有罪となった退役軍人に恩赦…「歴史的な過ちを正す」

AI要約

米バイデン大統領が性的指向を理由に有罪となった退役軍人に恩赦を与えると発表

過去の同性愛に関する軍法を撤廃し、数千人の軍人が恩赦の対象となる見通し

恩赦の発表はプライド月間に合わせ、LGBTQ支持を集める狙いもある

 【ワシントン=池田慶太】米国のバイデン大統領は26日、性的指向を理由に有罪となった退役軍人に恩赦を与えると発表した。米政府高官によると、対象者は数千人と推定される。バイデン氏は声明で「完全かつ無条件の恩赦」になると説明し、「歴史的な過ちを正す。米軍全員が間違いなく安全と尊敬を感じられるようにする」と述べた。

 1951~2013年に施行されていた旧軍法下では軍人の同性間の性行為が禁じられ、11年に廃止された別の規定では同性愛の公言が除隊の対象とされた。恩赦により名誉が回復され、軍人恩給受給などの待遇が改善される。

 恩赦の発表は、性的少数者の権利向上に向けた活動が各地で行われる「プライド月間」に行われた。11月の大統領選に向け、LGBTQ(性的少数者)の支持を集める狙いがありそうだ。