英総選挙、最後の党首討論 不法移民や減税巡り応酬

AI要約

英国で7月4日の総選挙前最後の党首討論が行われ、不法移民対策や減税がテーマとなった。保守党と労働党の党首が激しい応酬を繰り広げた。

労働党のスターマー党首は、保守党の不法移民政策を批判し、過去の失敗を指摘。保守党のルワンダ強制移送計画には疑問を投げかけた。

党首討論では、不法移民問題についての対応策が焦点となり、移送や摘発などの提案が行われた。

 【ロンドン共同】英国で26日、7月4日の下院(定数650)総選挙前最後の党首討論があり、与党保守党のスナク首相と野党労働党のスターマー党首が不法移民対策や減税をテーマに激しい応酬を繰り広げた。スターマー氏は保守党の過去の失敗を持ち出し、スナク氏を追い込もうとした。

 保守党が公約に掲げる不法移民のルワンダ強制移送について、スターマー氏は「移送できる人数は年間で数百人に限られ、99%は移送できない」と指摘した。スナク氏が「では労働党は不法移民をどうするのか」と切り返すと、スターマー氏は「仲介者を摘発する」と主張。既に英国内にいる不法移民の対応については語らなかった。