世界の国に聞いた『パビリオンの課題』タイプA~Cそれぞれ準備中「ネガティブな報道しすぎじゃない」とも

AI要約

大阪・関西万博の国際会議が終了し、パビリオン出展国の展示内容が具体化。各国の懸念は解消されつつあるかに注目。

モーリシャスやチリなどの国々がパビリオン出展の準備に取り組んでおり、日本人に自国の魅力を発信する意欲を見せる。

博覧会協会はパビリオンの引き渡しを7月に予定。内装工事が本格化し、来年の万博に向けて準備が進められる。

世界の国に聞いた『パビリオンの課題』タイプA~Cそれぞれ準備中「ネガティブな報道しすぎじゃない」とも

25日から行われていた大阪・関西万博の国際会議が、26日午後に終了しました。展示内容が具体的になってきた一方で、各国が抱える不安は解消できたのでしょうか?

来年の大阪・関西万博にパビリオンを出展する160の国と地域から約590人が参加する国際会議の2日目。会議も大詰めとなり、26日朝はパビリオンのタイプごとに分かれて説明会が行われました。

【博覧会協会の担当者】「タイプCに出展する国で、まだ展示の基本計画が完成していないところは、できるだけ早く完成させて、博覧会協会にもお知らせください」

「タイプC」とは、博覧会協会が建設した施設の中に複数の国がそれぞれのブースを出展するパビリオン。その中で各国が個性を表現するのは“展示”です。

東アフリカに位置する島国、モーリシャスも「タイプC」で出展します。モーリシャスは、世界中のセレブが訪れるビーチリゾートで知られ、その自慢の絶景をVR(仮想現実)を使って来場者に見てもらうということです。

会議を終えて…

【タイプCパビリオンを出展 モーリシャスの担当者】「モーリシャスには懸念が多かった。国際会議のセッションは興味深くて私たちにとって重要だったよ。たくさんの日本人にパビリオンに来てもらって、モーリシャスを発見してほしいよ」

「タイプC」の次に大きいのが、博覧会協会が建設した施設で、内装や外装を自由に設計できる「タイプB」。

【タイプBパビリオンを出展 チリの担当者】「日本人がパビリオンを訪れたら、チリに行きたくなるはずです」

南米のチリは、先住民族から伝わる伝統的な織物を展示するほか、ワインなど食文化を楽しめるエリアも計画しています。

今回設定された個別の相談会では、チリのテーマカラーの「赤」を押し出した外観と内装に仕上げたいと交渉。

【タイプBパビリオンを出展 チリの担当者】「外観にもう一つ大きな赤いスクリーンをつけたいんですが、できますか?」

【内装業者】「安全性に問題がなければいいと思います」

博覧会協会は、「タイプB」と「タイプC」のパビリオンを7月にも参加国に引き渡す予定で、今後内装工事などが本格化していく見通しです。