ウィキリークス創設者のアサンジュ被告、有罪認める 「自由の身」に

AI要約

内部告発サイト「ウィキリークス」の創設者のジュリアン・アサンジュ被告(52)が26日、米領北マリアナ諸島・サイパンの連邦地裁に出廷し、米国の機密情報を流出させた罪などを認めた。

裁判官は禁錮5年の量刑を言い渡したが、既に英国で同じ期間にわたって収監されたことを考慮し、アサンジュ被告に対して「自由の身だ」と伝えたという。

アサンジュ被告は出身国のオーストラリアに向かう予定という。

ウィキリークス創設者のアサンジュ被告、有罪認める 「自由の身」に

 内部告発サイト「ウィキリークス」の創設者のジュリアン・アサンジュ被告(52)が26日、米領北マリアナ諸島・サイパンの連邦地裁に出廷し、米国の機密情報を流出させた罪などを認めた。AP通信などが報じた。これにより、米国との間の法的争いは決着した。

 裁判官は禁錮5年の量刑を言い渡したが、既に英国で同じ期間にわたって収監されたことを考慮し、アサンジュ被告に対して「自由の身だ」と伝えたという。アサンジュ被告は出身国のオーストラリアに向かう予定という。

 アサンジュ被告が認めたのは、2009年から11年ごろにかけて、米国の機密情報を不法に受け取り、外部に流出させたとされる罪。米紙ワシントン・ポストによると、アサンジュ被告は法廷で「ジャーナリストとして活動し、機密情報の公表は(報道の自由を保障した)米国憲法修正1条に守られていると認識していた」と釈明したうえで、有罪を免れることは難しいと認めたという。閉廷後、報道陣の質問には答えなかった。

 アサンジュ被告は24日に英国の刑務所から保釈され、チャーター機でサイパンまで移動した。ウィキリークスによると、約50万ドルの費用がかかっており、クラウドファンディングを通じて支援を呼びかけている。(ニューヨーク=中井大助)