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デモ隊と警察が衝突して5人死亡、増税法案に反発 ケニア首都
ケニアの首都ナイロビで新税金導入の法案に反対するデモ隊が暴徒化し、議会を襲撃。議会の建物に放火、実弾発砲により5人死亡、31人負傷。
暴動は全国で抗議活動を引き起こし、警察との衝突で多数が死傷。政府は法案の修正に追い込まれた。
警察は21人の誘拐被害や逮捕者の報告もあり、治安情勢が混乱している。
![デモ隊と警察が衝突して5人死亡、増税法案に反発 ケニア首都](/img/article/20240626/667b3c6e7738e.jpg)
(CNN) ケニアの首都ナイロビで25日、新たな税金を導入する法案に反対するデモ隊が議会を襲撃した。暴動を抑制しようと治安部隊が実弾を発砲するなどし、人権団体などによると5人が死亡、31人が負傷した。
暴徒化したデモ隊が議会の建物に放火し、一部で火災が発生した。CNN提携局NTVケニアは、中にいた議員らが地下通路を通って脱出したと報じた。
アムネスティ・インターナショナル・ケニアやケニア医師会などが出した共同声明によると、少なくとも5人が射殺された。負傷した31人のうち13人が実弾、4人がゴム弾で撃たれた。
CNNは警察当局にコメントを求めている。
共同声明ではまた、過去24時間で21人が誘拐されたか行方不明になり、一部の人は解放されたとしている。少なくとも52人が逮捕されたとみられるという。警察官が医療センターで発砲したとも指摘した。
ケニアでは増税案に対して全国で抗議活動が展開され、麻痺(まひ)状態に陥っている。
激しい抗議を受けて、政府はすでに法案の修正を余儀なくされている。ケニア大統領府の声明によると、パンに16%、自動車に2.5%に課税する案は撤回された。