トランプ前大統領の甥が「暴露本」出版 「大統領選を左右する可能性がある」

AI要約

フレッド・トランプ3世がトランプ家についての回顧録『オール・イン・ザ・ファミリー』を出版することがわかった。

回顧録は率直かつ暴露的に、トランプ一家で育つ経験を綴っており、これまで語られなかった家族の物語を明らかにする。

フレッドは今回の出版で過去の沈黙を破り、政治的なスポットライトを浴びることになる。

トランプ前大統領の甥が「暴露本」出版 「大統領選を左右する可能性がある」

ドナルド・トランプ前大統領の甥であるフレッド・トランプ3世が、トランプ家についての回顧録を出版することがわかった。

『オール・イン・ザ・ファミリー』と題された回顧録は、ギャラリー・ブックスから7月30日に発売される予定だ。日程的には11月初めの大統領選の数ヵ月前に店頭に並ぶことになる。

ギャラリー・ブックスはこの回顧録について、トランプ一家で育つことがどのようなものであったかを「率直かつ暴露的に」綴っていると紹介。さらに「これまで一度も語られたことのない話」が盛り込まれており、「トランプ帝国の闇に光を当てる」ものだという。

同出版社はまた、フレッドが家族の物語を語ろうと思ったのは大統領選が近いからだと述べ、この一冊が「国家の決断を形作る」可能性があることを示唆した。ただし、本書がドナルド・トランプにどの程度焦点を当てるのかは明らかにされていない。

フレッド・トランプはこれまで表舞台を避け、前大統領を声高に批判することもなかった。

一方、フレッドの妹のメアリー・トランプは、2020年にトランプ家の遺産をめぐる内紛や前大統領の不正行為などを暴露した回顧録『世界で最も危険な男』を上梓している。

同書が発売された当時、フレッドは「妻と子供を含め、私たち家族はこの本の執筆過程に何の関与もしていない」との声明を出した。

メアリーの回顧録はギャラリー・ブックスの親会社であるサイモン&シュスターから出版され、発売初週で139万部以上を売り上げた。彼女は2冊目の回顧録も準備しており、9月に発売予定だ。

フレッドはこれまで前大統領とメアリーとの対立から距離を置いてきたため、今回このタイミングで回顧録を出版することは、驚きをもって受け止められている。

ギャラリー・ブックスによれば、フレッドは自分の妻や子供たちに政治的なスポットライトが当たらないよう努めてきたが、それができなくなってきたと感じているという。「沈黙は、言うべきことが何もないときにのみ、金となる」と、彼は回顧録のなかで書いている。