インド、10四半期ぶり経常黒字 1―3月期にサービス輸出好調

AI要約

インド準備銀行が2024年1-3月期の経常収支で57億ドルの黒字を達成し、10四半期ぶりの黒字転換となった。

サービス輸出や海外で働くインド人からの送金増加が主な要因であり、特にソフトウェアやビジネスサービス輸出が好調だった。

貿易収支は509億ドルの赤字となり、赤字幅は前年同期比26億ドル縮小した。

インド、10四半期ぶり経常黒字 1―3月期にサービス輸出好調

Siddhi Nayak

[ムンバイ 24日 ロイター] - インド準備銀行(中央銀行)が24日発表した2024年1―3月期の経常収支は57億ドル(GDPの0.6%相当)の黒字となった。黒字転換は21年4―6月期以来10四半期ぶり。ソフトウエアなどサービス輸出や海外で働いているインド人からの国内送金の増加が要因だった。

23年10―12月期の87億ドル(同1.0%相当)の赤字、前年同期の13億ドル(同0.2%相当)の赤字からの回復は鮮明だった。

中銀によると、サービス輸出は前年同期比4.1%増。ソフトウエアのほか、旅行やビジネスサービス輸出増が好調だった。純サービス収入は427億ドルで、前年の391億ドルを上回って経常収支の黒字転換に寄与した。主に海外で働くインド人からの送金である民間送金収入は前年比11.9%増の320億ドルに膨らんだ。

貿易収支は509億ドルの赤字。赤字幅は前年同期の526億ドルから縮小した。

インドの24年1―3月期は23会計年度の第4・四半期に当たる。23年度経常収支は232億ドル(同0.7%相当)の赤字だった。ただ、貿易赤字が減少したことから経常赤字としては7年ぶりの低水準に改善した。昨年度の670億ドル(同2.0%相当)の赤字に比べて半分以下に減った。

23年度の国際収支は637億ドルの黒字だった。前年度は91億ドルの赤字だった。