「3期目のモディ政権が世界の6分の1の解決策示す」 駐日インド大使インタビュー

AI要約

インドのシビ・ジョージ駐日大使が20日、東京都内の在日インド大使館でインタビューに応じた。今年は日印の特別戦略的グローバル・パートナーシップが結ばれて10年の節目。大使は、地域の平和と安定のために日印が協力する必要性を訴えるとともに、日印米、オーストラリアの協力枠組み「クアッド」について、世界の6分の1の人口を持つインドが世界の6分の1の解決策を示す場だと述べた。

■同志国と協力を

――パートナーシップ10年の今年は重要だ

「10年間で、私たちは政治、ビジネス、科学技術、安全保障、戦略、人と人とのつながりで、大きな進歩を遂げられた。グローバルで戦略的な真のパートナーシップを持つのが私たちの進む道だ。首脳会談では、この地域とさらにその先の地域で今直面している多くの問題が取り上げられる予定だ。平和と安定を維持するため志を同じくする国々と協力していく必要がある」

■民主主義の価値感を共有

――中国のような他国の軍事的威嚇行動に対する協力をどう考えるか

「クアッドは、同志国が、非常に具体的で前向きな協議事項を持って集まっている。インドがクアッドのテーブルにもたらすのは、世界の問題の6分の1ではなく、6分の1の解決策だ。それが私たちの貢献だ」

「3期目のモディ政権が世界の6分の1の解決策示す」 駐日インド大使インタビュー

インドのシビ・ジョージ駐日大使が20日、東京都内の在日インド大使館でインタビューに応じた。今年は日印の特別戦略的グローバル・パートナーシップが結ばれて10年の節目。先のインド総選挙で与党を勝利に導いたモディ首相は3期目に入り、年内の訪日で岸田文雄首相との首脳会談も予定される。大使は、地域の平和と安定のために日印が協力する必要性を訴えるとともに、日印米、オーストラリアの協力枠組み「クアッド」について、世界の6分の1の人口を持つインドが世界の6分の1の解決策を示す場だと述べた。主な一問一答は次の通り。

■同志国と協力を

――パートナーシップ10年の今年は重要だ

「10年間で、私たちは政治、ビジネス、科学技術、安全保障、戦略、人と人とのつながりで、大きな進歩を遂げられた。グローバルで戦略的な真のパートナーシップを持つのが私たちの進む道だ。数多くの合意の一つが日本からの5兆円規模の投資だ。そこに進展が見られていることがうれしい。首脳会談では、この地域とさらにその先の地域で今直面している多くの問題が取り上げられる予定だ。平和と安定を維持するため志を同じくする国々と協力していく必要がある」

■民主主義の価値感を共有

――中国のような他国の軍事的威圧行動に対する協力をどう考えるか

「私たちは非常に複雑な世界に生きている。民主主義のような価値観を共有する同志国が協力し合うことは、世界の平和と安定のために非常に重要なことだ。インドと日本は非常に緊密に協力し、意見交換し、情報を共有している。二国間だけでなく多国間でもだ。私たちは意見を交換し、具体的な課題を持っている。クアッドもそうである」

――クアッドは年内にインドで首脳会議が行われる

「クアッドは、同志国が、非常に具体的で前向きな協議事項を持って集まっている。インドでは、世界の人口の6分の1の人が民主主義の枠組みの中で暮らす。世界最多の若者がいる。世界で最も急速に成長している経済大国でもある。インドがクアッドのテーブルにもたらすのは、世界の問題の6分の1ではなく、6分の1の解決策だ。それが私たちの貢献だ」

――なぜインドはロシアのウクライナ侵略を止める呼びかけに参加しないのか