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ペルーのフジモリ元大統領、政界復帰か 長女の政党に党員登録
南米ペルーのアルベルト・フジモリ元大統領(85)が娘のケイコ氏が党首を務めるフエルサ・ポプラル党に党員登録を行い、2026年の選挙に向けた準備を進めている。
フジモリ氏は出馬表明はしていないが、党員登録を行うことで候補資格を得ようとしている。ただし、人権侵害事件の関与による賠償責任が残っているため、立候補が認められるかは不透明である。
フジモリ氏は1990~2000年に大統領を務め、昨年には禁錮25年の刑から恩赦により釈放されている。
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南米ペルーのアルベルト・フジモリ元大統領(85)は19日、長女ケイコ氏(49)が党首を務める中道右派政党「フエルサ・ポプラル」への党員登録を行った。同国では2026年に大統領選や国会議員選が予定されている。党員登録は選挙を見据えた「政界復帰への第一歩」との見方もある。
ケイコ氏のX(ツイッター)の投稿によると、フジモリ氏は今月15日に入党届に署名した。ケイコ氏は、支持者にとって「素晴らしい知らせだ」と強調。フジモリ氏も署名する様子をXに動画で投稿した。
ペルーでは規定によって、無所属で選挙には立候補できない。また、26年の選挙に立候補するには今年7月までに選挙管理当局に対し、党員登録申請をする必要があった。フジモリ氏はまだ出馬表明していないが、立候補資格を得るために党員登録を行ったとみられる。今後は選管が内容を審査し、党員として認めるか判断する。
フジモリ氏は1990~00年に日系人で初めてペルーの大統領を務めた。しかし、91~92年に左翼ゲリラ掃討を担当する軍の特殊部隊が市民計25人を殺害した二つの人権侵害事件に関与したとして10年に禁錮25年の刑が確定。収監されたが、昨年12月に高齢などを理由に恩赦となり、釈放された。
ただ、これらの事件などに関する賠償責任が残っていることから、党員登録が完了しても立候補が認められない可能性が指摘されている。【ニューヨーク中村聡也】