「何様のつもり?」 ウクライナ選手の握手拒否にロシア人選手が大激怒 殺伐としたフェンシング大会

AI要約

ウクライナ人選手がロシア人選手の握手を拒否し、口汚く罵倒される場面がフェンシングのヨーロッパ選手権で起きた。

ヨーロッパフェンシング連盟はロシアとベラルーシの選手の出場を禁止しており、ロシア人選手は大会で出場できない状況が生じている。

ロンドンオリンピックにも出場したベテランフェンシング選手であるクリヴィツカによって、ロシアのウクライナ侵攻に対するパフォーマンスが見せられた。

「何様のつもり?」 ウクライナ選手の握手拒否にロシア人選手が大激怒 殺伐としたフェンシング大会

スイス・バーゼルで開かれたフェンシングのヨーロッパ選手権で6月18日、ウクライナ人選手がロシア人選手との対戦後の握手を拒否し、ロシア人選手が口汚く罵倒する場面があった。

この大会で、ウクライナのオレーナ・クリヴィツカはグルジア代表として出場したロシア人のマヤ・グチマゾワと対戦した。

ヨーロッパフェンシング連盟は、ロシアのウクライナ侵攻を受け、ほかの国際スポーツ団体と同様にロシアとベラルーシの選手の出場を禁止している。

クリヴィツカはこの試合を15-9で制し、試合後にグチマゾワとの握手を拒んだ。

これに対してグチマゾワが大声でののしる姿がテレビに映った。映像の翻訳によると、口汚い言葉を連発しながら「何だってこんなことが許されるわけ? 何様のつもり?」と叫んでいたという。

キーウ出身のクリヴィツカ(37歳)は、2012年のロンドンオリンピックにも出場したベテランフェンシング選手である。

2022年、ロシアがウクライナに侵攻した直後には、ロシア人選手に対して「どちらに付くか」決めるよう迫った。

中立国の国旗を背負い、個人として出場資格を有する選手は、いずれもヨーロッパ予選を突破できなかったため、7月に開幕するパリオリンピックのフェンシングには、ロシア人選手もベラルーシ人選手も出場しない見通しだ。