TikTok提訴、司法省に要請 子どもの個人情報保護に不備 米FTC

AI要約

FTCは子どもの個人情報保護に不備があったとして、TikTokの親会社に提訴を検討するよう求めた。

2019年にはTikTok運営企業に民事制裁金が科され、対応改善の和解が成立していたが、FTCは調査を続けていた。

TikTok側はFTCの主張を一部否定し、争う姿勢を示している。

 【ワシントン時事】米連邦取引委員会(FTC)は18日、子どもの個人情報保護に不備があったとして、中国系短編動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の親会社、字節跳動(バイトダンス)などに対する提訴を検討するよう米司法省に求めたと発表した。

 

 FTCは声明で「法律違反、または違反しようとしていると信じるに足る理由が明らかになった」と説明した。詳細は開示しなかった。

 FTCは2019年、ティックトック運営企業が、保護者の同意を得ないまま、子どもの個人情報を収集していたとして民事制裁金570万ドル(約9億円)を科した。企業側も支払いに応じ、対応を改善。和解していたが、FTCはその後も個人情報管理などに関する調査を進めていた。

 ティックトックは「FTCの主張の多くは、過去の出来事や慣行に関するものだったり、事実無根だったり、対処済みのものだったりする」との声明を発表。争う姿勢を示した。