【カンボジア】ビール市場、9%のペースで拡大見通し

AI要約

調査会社のアステュート・アナリティカによると、カンボジアのビール市場は持続的に拡大しており、2024~32年には9.03%の年平均成長率が見込まれる。

ビール市場の規模が急速に拡大する背景には中産階級の増加、都市化の進展、観光業の成長などがあり、主にラガービールが伸びる一方で、クラフトビールや高級ビールも人気が増える見通し。

カンボジアのビールは海外にも輸出されており、輸出額は増加傾向にあるが、同時に輸入額も増加している。

 調査会社のアステュート・アナリティカ(AA)によると、カンボジアのビール市場の規模が持続的に拡大している。2024~32年の年平均成長率(CAGR)は9.03%に達する見通しだ。

 ビール市場の規模は、23年に10億5,000万米ドル(約1,650億円)だったが、32年には22億3,000万米ドルに拡大すると予測される。中産階級の増加、急速な都市化、観光業の成長などが要因。種別に見ると、ラガービールを中心に伸びるが、クラフトビール、高級ビールの消費量も増える見込みだ。国民1人当たりの年間ビール消費量は21年に過去最多となる57.3リットルを記録している。

 ビールは海外にも出荷されている。輸出額は22年実績で112万米ドル。主要仕向け地はシンガポール、中国、フランス、米国、ベトナムだった。

 一方で同年の輸入額は1,560万米ドル。主要輸入元はタイ、ベトナム、中国、日本、メキシコだった。