プーチン氏、北朝鮮で国連制裁「離反」宣言も 24年ぶり訪問狙いは

AI要約

ロシアのプーチン大統領が、北朝鮮を24年ぶりに訪問する可能性が高まっており、関係強化が期待されている。

プーチン氏は国連制裁に疑問を呈し、制裁を独断で解除する可能性も指摘されている。

ロシアの専門家は、北朝鮮に対する制裁政策に変化が生じつつあることを示唆している。

プーチン氏、北朝鮮で国連制裁「離反」宣言も 24年ぶり訪問狙いは

 ロシアのプーチン大統領が、来週にも24年ぶりに北朝鮮を訪問するとの見方が強まっている。実現すれば、軍事面も含めた関係強化が加速するのは間違いない。ロシアの専門家の間では、プーチン氏が北朝鮮に対する国連制裁から「離反」し、公に軍事や経済の協力拡大に踏み込む可能性も指摘されている。

 「労働者の何が脅威なのか。鳥や動物を気にかけるのに、労働を制限されて家族を養えず餓死者が出るのを気にしないのは奇妙だ」

 プーチン氏は5日、各国通信社との会見で、北朝鮮の出稼ぎ労働者への労働許可を禁じた国連制裁に疑問を呈した。

 北朝鮮に対するこれまでの一連の制裁は、核兵器やミサイルの開発資金を断つため、ロシアも賛成して国連安全保障理事会で採択されてきた。

 だが、ロシア科学アカデミーのコンスタンチン・アスモロフ主任研究員はロシア紙で、「ロシアは方針を変更した。多くの専門家は、制裁に関してロシアが自ら決めるべきだと考えている」とし、ロシアが独断で制裁を解除する可能性を示唆した。