中国とNZ首相、貿易・投資拡大で一致 人権やAUKUSも協議

AI要約

中国の李強首相が7年ぶりにニュージーランドを訪問し、ラクソン首相と会談。貿易と気候変動に関する協定に調印。

両首相は貿易や投資に関する協力拡大で一致。中国がニュージーランドをビザなし渡航国に指定。

ニュージーランドは中国語教育と文化交流を支援。人権や外国からの干渉など重要問題についても意見交換。

中国とNZ首相、貿易・投資拡大で一致 人権やAUKUSも協議

Lucy Craymer Stella Qiu

[ウェリントン 13日 ロイター] - 中国の李強首相は13日、ニュージーランド(NZ)を訪問しラクソン首相と会談した。中国首相のニュージーランド訪問は7年ぶり。両国は貿易と気候変動に関する協定に調印した。

ラクソン氏は「両国の重要な経済関係について話し合った。約380億ニュージーランドドル(234億3000万ドル)に上る貿易は双方の国民に利益をもたらしている」と述べた。

李氏は「貿易と投資に関する協力を拡大することが重要との考えで一致した。今後10年間で輸出を2倍にするニュージーランドの取り組みに中国は加わる用意がある」と表明した。

李氏によると、中国はニュージーランドをビザなし渡航の対象とし、ニュージーランドは国内の孔子学院を通じて中国語教育と文化交流を支援する。

ラクソン氏は声明で「人権や外国からの干渉などニュージーランド国民にとって重要で、基本的な価値観に関わる多くの問題を李首相に提起した」と説明。「ニュージーランドは意見が異なる問題も含め、中国と予測可能かつ一貫した関係を続けていく」とした。

南シナ海における摩擦、中国の包括的・先進的環太平洋経済連携協定(CPTPP)への加盟、米英豪の安全保障枠組み「AUKUS(オーカス)などについても意見交換したことを明らかにした。