ICC=国際刑事裁判所・赤根所長「介入や脅しは許されない」 ロシアによる“対抗”指名手配にも屈しない考え強調

AI要約

ICCの赤根智子所長がプーチン大統領に逮捕状を出されたことに対抗措置として、ICCへの介入や脅しは許されないと強調。

ICCはイスラエルの戦争犯罪捜査をモサドに妨害されている状況やサイバーセキュリティの強化を求めるなど課題を抱えている。

赤根所長はアジア地域でのICC加盟国が少ない課題を指摘し、東京に事務所を設置して広報活動を行いたいと述べている。

ICC=国際刑事裁判所・赤根所長「介入や脅しは許されない」 ロシアによる“対抗”指名手配にも屈しない考え強調

プーチン大統領に逮捕状を出したことへの対抗措置としてロシアから指名手配されているICC=国際刑事裁判所の赤根智子所長が12日、都内で会見し、ICCへの介入や脅しは「許されない」と強調しました。

日本人として初めてICCの所長に選ばれた赤根氏。ロシアのプーチン大統領に対する逮捕状発行の審理に関わり、対抗措置としてロシアから指名手配されていますが、会見では。

ICC 赤根智子 所長

「ICCの手続きに対する介入だとか、脅しだとかは許されない」

圧力に屈しない姿勢を示し「裁判官が裁判に専念できる環境をつくる」と強調しました。

ICCをめぐっては、パレスチナ自治区でのイスラエルによる戦争犯罪について、情報機関「モサド」がICCの捜査を妨害していた疑いがあると報じられています。また、去年9月には大規模なサイバー攻撃を受けていて、赤根氏はサイバーセキュリティの強化に向けた支援を加盟国に求めていることを明らかにしました。

一方、アジア地域ではICCに加盟する国がほかの地域と比べ少ないことが課題だとして、将来的には東京にICCの事務所を設置し、日本を拠点にアジアで広報活動を進めていきたいとしています。