豪産ワイン、対中輸出が急回復 制裁解除1カ月で89億円

AI要約

オーストラリアのファレル貿易相が発表したところによると、中国が豪産ワインに対する貿易制裁を解除したことで対中輸出が急回復している。

解除後1カ月での売り上げは8600万豪ドルで、制裁前の水準に復帰している。

中国は2020年に関税を課して豪産ワインの輸入を制限したが、今年3月末に関税撤廃を決定し、豪州の350社が対中輸出を再開した。今年の輸出額は10億豪ドル規模に回復する見通し。

 【シドニー時事】オーストラリアのファレル貿易相は12日、中国が3月末に豪産ワインに対する貿易制裁を解除したことに伴い、対中輸出が急回復したと明らかにした。

 解除後1カ月の売り上げは8600万豪ドル(約89億円)で、制裁前の水準に戻った。

 中国は2020年、モリソン前豪政権が新型コロナウイルスの起源調査を求めたことに反発し、豪産ワインに最高218%の関税を課して輸入を制限。アルバニージー現政権との交渉の結果、今年3月末に関税撤廃を決めた。その後、豪州の350社が対中輸出を再開した。制裁前の年間輸出額は10億豪ドル規模で、現在のペースが続けば同程度に回復する見込みだ。